ジェベル125のギアがニュートラルポジションに入りづらいのはオーナーの中では有名な持病ですが、純正メーターの右横にあるインジケーターランプの見づらさも停車時にライダーを不安にさせる一因だと思います。
特に自分のジェベルは中古で入手したためにインジケーター部が小傷で曇っており、真夏の明るい昼間では目視では確認できないレベルでした。ここはキーシリンダーの手前に位置しており、ちょうどキーホルダーが振動でガチャガチャ当たるので特に傷がつきやすいんだと思います。
そこでニュートラルポジションになったのを目視できる他の手段として何か無いかとネットで情報を探していたところ、ネットオークションで個人の方が製作した「ニュートラルポジションになるとヘッドライトを消灯するリレー」なるものを発見したので購入しました。

詳細な配線図は製作者さんの企業秘密だと思うので掲載しませんが、5極リレーを使ってヘッドライトとニュートラルインジケーターランプとの配線に割り込ませることでヘッドライトを連動させる機能を実現させたものです。
ちなみにこのキットに使用されていたリレーはバイクのハイワッテージヘッドライトに対応するため、一般的なリレーでもより大容量の40A/30Aになっていました。
リレーにはバイクの電装いじり初心者にも親切なワンタッチコネクターが配線の末端に装着されていましたが、自分は接触不良や防水性が不安なのでダブルギボシ端子化して後で配線を簡単に外せるように加工しました。
そしてヘッドライトバルブソケットにつながるロービーム線をカットし、それぞれにギボシ端子加工後、リレーからの配線をそれぞれに接続します。これによってヘッドライトのロービーム点灯をコントロールできます。
残りの一本はバッテリーのプラス線だったか不使用だったか今となっては記憶が無いものの、指定された配線へと結線しました。念のためジェベルの配線図があれば安心ですが、クルマやバイクにライトや電装品を付けた経験がある人なら、実車の配線状況を見たりテスターを使えば結線する純正配線を探し出すのは難しくないと思います。
そして各配線が遊ばないようにタイラップで縛って固定し、ヘッドライト部を元通りに組みなおして動作確認をして無事終了です。
ジェベル125のヘッドライトはクルマ用としても一般的なH4のハロゲンバルブが採用されていますが、今回の作業のついでに自宅に余っていたクルマ用のH4高効率ハロゲンバルブへと交換しました。
クルマの場合、
純正バルブが60/55Wの消費電力でも明るさは135/125W相当になる製品もあるので、ヘッドライトチューニングの第一歩となる高効率バルブ化と同時に消費電力の節約にもなるニュートラル連動リレーの装着は必須だと思います。
昔から「夜間の信号待ちでヘッドライトを消灯させる」エチケットについては賛否両論がありますが、
自分は基本的に「夜間の信号待ちではヘッドライトを消す派」です。
特にオフロード系バイクの場合はクルマに比べてヘッドライトの位置が高いため、クルマの後ろに停車した時に前のクルマにこちらのヘッドライトが眩しくて迷惑なのではないかという配慮から消すのはエチケットだと思っていましたが、そもそも国内仕様のバイクにはヘッドライトのオンオフスイッチは最初から装着されていないんですよね。
後にオーナーとなるヤマハのマジェスティ125(キャブ仕様)にはライトのオンオフスイッチがあったのですが、ジェベル125にはライトスイッチが装備されていないため、エンジン始動と同時にヘッドライトが点灯するのが標準です。海外仕様や国産の古いバイクにはヘッドライトスイッチがあるのですが、ある時期から国内仕様のバイクにはヘッドライトスイッチが撤去されたようです。
法律的にスイッチではなく、ヘッドライトを停車時に消灯(厳密にはニュートラル連投で消灯)させることが違反となるのか分かりませんが、このリレーをつけることで夜間の停車時にニュートラルに入ったことをヘッドライトの消灯で容易に確認できますし、始動方法がセルモーターしか無いジェベル125はバッテリーが重要なので、停車時にヘッドライト使用電力を節約するという点でもメリットがあると思います。
※ ちなみにこの消灯リレーはロービームにのみ有効なので、夜間にヘッドライトをつけたままニュートラルで停車したい場合はライトをハイビームに切り替えれば大丈夫です。もしヘッドライトを消灯させることが違反だと判明した場合でも、簡単に純正に戻せることを考慮して各配線をギボシ端子化での装着をおすすめします。