(その1からの続き)
外装があるクルマやカウルで覆われたスクーターやレーサーレプリカに比べ、ジェベル125をはじめとしたネイキッドタイプのバイクは風雨に対してコードが隠れる場所が無くてむき出しになってしまうため、このようにコルゲートチューブとビニールテープでキチッとコードの保護をしておくと後々トラブルの発生を防げます。
デイライトはニュートラル連動ヘッドライト消灯リレーとは別系統でキーオンと同時に常に点灯させておく必要があるので、デイライトから出ているプラス線をジェベル125の純正キーオン配線へ、マイナス側を純正のアース配線へ接続、もしくはフレームなどの金属に固定しているボルトへと丸型端子かクワ型端子で共締めしてボディアースします。
キーオン配線、アース配線のどちらもキーシリンダーにつながる線から分岐しましたが、雨でショートする危険を考えてデイライトのプラス線の途中に管ヒューズを入れたほうが安心かもしれません。自分の場合は振動で接触不良トラブルの原因となるワンタッチコネクターは使わず、キーシリンダーの各配線の皮膜を5mmほど剥き、「スプライス」という電装パーツで分岐するコードと一緒にカシメたあと、その上からビニールテープか熱収縮チューブで保護する方法を使っています。
実は別の車種で後付タコメーターを装着した時にパルス信号線を取るため、純正のイグニッションコイルプラス線から信号線をハンダ付けで分岐したのですが、しばらくしてタコメーターの表示が不安定となる不具合が発生しました。
そして色々と原因を調べてみたところ、外見上は異常が無いにも関わらず内部でこのハンダ付け部分と銅線の境目が断線しかかっていたという事例がありました。
自分の経験上、クルマならコードがブラブラと遊ばないような部分にはハンダ付けによる結線も良いと思いますが、バイクの場合はエンジンや路面の凹凸による振動、特にフレームがむき出しのネイキッド系では走行風による影響などでハンダ付けの部分とコードの銅線との境目に金属疲労が集中してしまい、その結果、接触不良や断線がしやすいように思います。
先述のタコメーターの配線トラブル以降、良かれと思ってハンダ付けをするよりも、バイクの場合はコード全体に柔軟性を持たせて局所的に応力が集中しないようにするため、配線にはスリーブなどのカシメ端子+熱収縮チューブによる結線をするようになりました。
そしてジェベル125のキーシリンダーから分岐してきたキーオン、アース配線はメンテナンス時にデイライトとすぐに切り離せるように2極の防水コネクター化してから接続し、フロントフォーク部へ長いタイラップで固定しました。
取付が終わり、キーを回して無事にデイライトが点灯するのを確認しました。
消費電力の少ないLEDのおかげで昼夜問わずに点灯したままでもバッテリーへの負担も少ない上、夜間にニュートラルでヘッドライトが消えた状態でも鮮烈に光るブルーのLEDで周囲のクルマへ自分の存在をアピールできるようになりました。
(昼間でもライトオン！ジェベル125に「デイライト装着」 -完-)
