※ この記事は2007年12月07日に自分の別ブログにて公開したものを転載、一部加筆したものです。
(その1からの続き)
そして卒検2回目の当日。
今回も前回同様に夜勤明けで卒検に挑戦することとなりましたが、今回は平日の水曜日にもかかわらず自動二輪の受験者は4人もいました。
そのうち一人は自動二輪オートマ限定免許とのこと。
よって普通自動二輪が自分を含めて3人、そしてオートマ限定が一人という内容。
最初は
普通自動二輪を受験する20代前半らしき若者A。走行を客観的に見ていると決してスムーズとは言えないし、自分から見ても減点されたのが分かるくらいにミスもしていたものの、課題や最低限守るべきポイントは押さえてるので、ギリギリ合格っぽい。
続いては同じく
普通自動二輪を受験する自分の番。二つあるコースのあるうち、今回のコースは前回同様だったし、前日まで何度もイメージトレーニングをしていたので各課題をミス無く(平均台を落ちないように)クリアして終了。
途中、スラローム課題から本コースに合流する際の一旦停止でうっかり右足から付いてしまったり(基本的に左足で着地しないと減点ポイント)、クランクから本コースに合流する際にギアが1段高くてエンストギリギリだったり(教習車のゼファー400がトルクフルで救われた!)、思い起こせば減点される部分はあるものの、自覚している減点ポイントだけならば合格できそうなライン。
3番手は
普通自動二輪オートマ限定免許の若者B。自分は結局マニュアル車コースを選んだものの、もしオートマ限定コースを選んでいたら教習車のマジェスティ400でこの卒検コースを走ることになっていたので、小回りの効かない大柄なスクーターではスラロームなど課題をどのように走るのか、その様子を興味深く見学してみました。
やはりオートマはサイズもデカいし、アクセルとブレーキだけの操作なので、スラロームやクランクなどのタイトな課題はMT車に比べて大変そう。こんな時、マニュアル車は断続クラッチなどでスピードの調整幅が広いのは有利ですね。
この若者は卒検中、一度課題コースを抜かして進もうとしたので教官に指摘されて直ぐにコースを修正したものの、見た感じ特に不合格となる要素が無かった感じでした。デカいマジェスティ400をグィン!グィン!と振り回しながらのパイロンスラロームは迫力ありました。
普段はラッコみたいにイージーに乗るライダーが多いビッグスクーターだけに、こんなに気合の入った走りを見れるのは教習所だけじゃないですかね〜?(笑)
そして最後は再び
普通自動二輪を受験する小柄な女性。この人、身長が150cm程度なので見た目はホントにバイクに乗せられている感じなのだが、各課題は綺麗にクリアしているし、コースの走り方も俺を含めた他の受験者の中でも一番理想的なライン。
「これならこの人、合格間違い無いだろ〜な・・・」
と、こちらも安心して見ていたら、急制動の後にまわるべきクランクの課題を通り越して次の課題に向かってしまいました!
教習中、コースを間違えるのは別に減点対象ではなく、コースをぐるっと回って抜かした課題以降を再び続ければいいのですが、その正規ルートに戻る間の動作も採点対象になってしまうため、減点される対象箇所が増えてしまいます。
教官にミスコースを指摘され、コース上に一旦停止したこの女性。すぐさま外周を回って正規ルートに戻るかと思いきや、なかなかスタートできないようで、教官があわててその女性の元に駆け寄った。
どうやら復帰するコースをどう走れば良いのか分からずに停止していたようだが、直接来てくれた教官に指示を仰いで、いざ再スタート・・・?
あれ?まだ動かない。どうやらエンストしている様子。
卒検中で一発不合格となるポイントとして「パイロン接触」「平均台から落下」が良くある事例ですが、卒検前の説明では「同一箇所でのエンスト4回」「転倒」「坂道発進で停止位置から1メートル下降」も一発不合格ポイントだと言っていました。
そしてこの女性、エンストを繰り返した後、ついに転倒してしまった!(焦)
その後、なんとか再始動して正規コースを回って発着点に戻ってきたのだが、降車した時に「どうしたんですか?」と聞いたところ「ギアが3速に入ったままだった・・・」とショックを受けていました。
エンストまでなら教官が寛大なら見て見ぬふりをしたかもしれませんが(女性だし?)、さすがに転倒までしてしまうと不合格は確実。
あのミスコースさえ無ければ、三速で発進するなんて動揺せずに満点で合格できただろうに・・・嗚呼、もったいない!
(続く)