(その2からの続き)
ネットの中古バイク検索をしたところ、2つ隣町のバイク販売店で売り出されていたXLR125Rを発見。色々検討してみた結果、このタイミングで地元からの出物が有ったのはチャンスだと考え、早速販売店に電話をしたところ、まだ売れていなかったので自分が購入したいと予約をしました。
その後、一度店に行ってXLR125Rの実車を確認。手付金を払った後、後日自分が引き取りに来るまでに整備をしたもらうことに決まりました。
とりあえず試しに跨がらせてもらうと、シートを新しく張り替えたばかりというXLR125Rはジェベル125よりもシートが若干高く、逆にハンドルは低く感じたので、まるで分厚い座布団に座ってハンドルを握って上半身だけを腕立て伏せしているようなポジションでした。自分が大柄な体格なせいなのかもしれませんが、これは今後ハンドル交換の必要がありそうです。
その後、納車日までの間に書類を用意して自分でピンクナンバーを取得する必要がありますが、125ccまでのナンバーは地元の市役所に行けば入手可能なので、販売店まではジェベル125で自走してそのままナンバーを外して廃車にしてもらい、帰り道は新しく交付されたナンバーを装着してXLR125Rで帰ってくることにしました。
そしてジェベル125につけていたナンバーを返納し、廃車手続き完了となります。これならば陸送費も掛かりませんし、納車費用としてのナンバー取得手数料なども無いので、自賠責保険1年、整備費込みの本体価格だけで済みます。
平日動ける人でなければ市役所にナンバーを貰いに行くのは難しいとは思いますが、自分は夜勤の仕事なので昼間は割と自由に動けるのがメリットです。
XLR125Rを店頭に引き取りに行く日が決まったので、それまでにジェベル125に自分で装着したパーツなどを取外し、最低限、公道を自走できるだけの装備にする作業があります。しかしその前に最後にジェベ公との思い出をデジカメで撮影すべく、海岸へと出かけました。
自分で決めたこととは言え、やはりマニュアル操作を練習するために苦労をともにした相棒ともう少しでお別れだと思うと寂しくなります。
そういえばこのジェベル125を売ってくれた前オーナー氏はジェベル200にステップアップした言っていたので、兄弟車への乗り換えならばそれほど寂しくなかったのかもしれません。
自分は出先で故障した時に直せるだけのスキルがまだ無いため、それほど遠くまでツーリングをしませんでしたが、前オーナー氏はジェベル125でテント泊をしながらロングツーリングをしたそうです。
実際に自分がオーナーになってみて分かったのは、ジェベル125はのんびりトコトコとマイペースで遠くに出かけたくなる「旅バイク」としての魅力が多くのユーザーに愛されているのが実感できました。目的地までの道中、高速道路をぶっ飛ばしていかに速く到着するかを目指すのではなく、気になる場所や美しい風景に出会った時にすぐに停まって佇むことが出来るのんびりしたスピードが似合うのがジェベル125のキャラクターなんだと思いました。
黄昏時の海岸でジェベ公と一緒にデジカメで思い出の写真をたくさん撮影して気持ちの整理がついたので、バイク店での納車までに自分で装着したパーツを取外し、最低限自走できる状態にする作業に取り掛かります。
(その4へ続く)